NFTアートとは何か、最近ではテレビでも頻繁に耳にしたり大企業が参入したりと言葉は知っていても良く分からないといったことはないでしょうか。
今猛烈なNFTアートブームであり、高額の75億円の値段が付くNFTアートもあります。また、著名な人でなくても小学生が作成したNFTアートに300万円以上の高額な値段がつく事例もあります。
NFTアートとは
NFTアートとは、仮想通貨のブロックチェーン技術を応用してデジタルアートデータと紐づけることで非代替性のある改ざん不可能なデジタル資産証明書付きのデータを指します。
通常、JPG画像や音声データなど複製をすることが可能なデータですが、誰がオリジナルを所有しているかは証明がなかなかできません。しかし、NFTアートでは仮想通貨のブロックチェーン上にデジタルアートデータを紐づけるので誰が所有しているのかを証明することが可能になり、またそれが複製不可能なオリジナルデータという証明にもなります。
なお、NFTアートは仮想通貨イーサリアムのブロックチェーン技術を使用されて作られることが一般的です。では次に具体的なNFTアートとは何かというイメージが湧く様に、NFTアートの事例を紹介していきます。
NFTアートが高額75億の値段が付いた
NFTアートが高額な75億円の値段が付き、テレビなどでも話題になっていることをご存知でしょうか。さて、実際にNFTアートが売れて75億円の値段が付いたものを見ていきましょう。
こちらのNFTアートが高額75億円もの値段をつけたものですが、あなたはどのように感じますでしょうか。
このNFTアートはアメリカ合衆国のマイケル・ジョセフ・ウィンクルマン氏(アーティスト名:Beeple)の「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS(毎日/最初の5000日)」という13年と6ヶ月の時間をかけて作成された作品です。
「最初は嬉しかったんですが、あんまりお金が多すぎたら人生が変わってしまいそうで」
意外にも冷静な返事が返ってきました。
▶【NFT狂想曲】なぜ、小学3年生の夏休みの自由研究に380万円の価値がついたのか pic.twitter.com/Rtvt7wSbCs
— Business Insider Japan (@BIJapan) September 9, 2021
こちらはNFTアートを見た小学3年生の男の子が自分もドット絵でNFTアートを作ってみたいという希望から実現しました。
男の子は夏休みの自由研究でドット絵のNFTアートを作ることになり、iPad用のドット絵アプリで作品を作成してNFT取引が可能な「オープンシー(OpenSea)」へ出品しました。この行動が男の子が作るNFTアート「Zombie Zoo」を世界中に広めるきっかけとなりました。現在では東映アニメーションとコラボして、「Zombie Zoo」がアニメ化することも決定しました。
このようにNFTアートは高額な75億円の値段が付くという異次元なものから、身近な人でもきっかけさえあればチャンスが到来する次世代の可能性を秘めたものです。
NFTアートの著作権と問題点を知らないとトラブルに
さてNFTアートの可能性がわかってきましたが著作権と問題点を知らないとトラブルになることをご存知でしょうか。
NFTアートは複製不可能なただ一つのデジタルアート資産です。NFTアートを購入したのち売却することも可能ですが、NFTアートを購入すると当然ながら所有権を得ることができます。
しかし、NFTアートを購入してもその著作権までは入手できません。そのため、先述したNFTアートが高額な75億円の値段がついてそれを所有したとしても著作権は自分のものになりません。また、NFTアートは比較的高額な値段で出品されている場合があるので、必ずNFTアート作成者のプロフィールを確認しておく必要があります。
NFTアートを購入する場合の問題点として、悪意ある出品者が他人の著作物をNFTアート化して自分は知らずに購入後、転売してしまうと自分の意思がなくてもトラブルが発生する可能性があります。そのため、自分がNFTアートを購入するときは作成者を確認しておくとこをオススメします。
以上がNFTアートとは何かについてと高額な75億円もの値段が付いた事例や著作権と問題点についての解説でした。